熱的安定性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/24 07:14 UTC 版)
「ダイヤモンドの物質特性」の記事における「熱的安定性」の解説
ダイヤモンドは炭素元素で構成されている為、700°C以上の空気中で酸化する。酸素が存在しない高濃度のアルゴンガス中では1700°Cまで持ちこたえる。もし表面が黒く焦げても、研磨すれば元の状態に修復できる。20GPaの高圧下では2500°C、さらに2009年の発表によると、3000°Cまたそれ以上の温度に耐えられると報告された。 ダイヤモンドは高温高圧状態の地球深部で形成された炭素の元素鉱物である。大気圧下でのダイヤモンドはグラファイトほど安定せず、熱力学的に不安定(δH = −2 kJ / mol)である。ダイヤモンドは決して永久に無くならないことはないが、それに対しデビアス社は1948年から少なくとも2006年まで "A diamond is forever. "(ダイヤモンドは永遠に)というスローガンを展開していた。しかし、非常に大きな運動エネルギー障壁があるため、標準状態下ではダイヤモンドはグラファイトに変化することはなく、準安定な物質となる。
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