金属活字本とは? わかりやすく解説

金属活字本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 03:46 UTC 版)

直指心体要節」の記事における「金属活字本」の解説

禑王3年1377年)に清州興徳寺清州市興徳区)で刊行された金属活字本は、本の最後に“在淸州興德寺用金活字印製而成”と書かれていて全世界残っている金属活字印刷され本の中で最古ものといわれている。2001年9月4日に『承政院日記と共に世界の記憶登録された。金属活字本と呼ばれているもののうち現存しているのは下巻だけで、19世紀末から20世紀初頭にかけて駐韓フランス公使コラン・ド・プランシ(Victor Emile Marie Joseph Collin de Plancy)が韓国蒐集した古書中に含まれていた。 古書コレクション死後フランス国立図書館寄付されたが、直指長らく蔵書中に埋もれた状態だった。直指1970年代になり再発見され、1972年フランス国立図書館主催国際書籍関連のイベント展示され世界最古の金属活字本として注目を浴びるようになった。 現在もフランス国立図書館所蔵されているが、韓国側フランス側では直指帰属をめぐる論争がある。図書館側は、直指人類共通の遺産でありどの国に所属するものでもないのでフランス手放す要はないこと、設備整ったこの図書館これから保管展示されるのが望ましいことを主張している。一方韓国では、こうした遺産作られた国に返すべきであること、直指世界のどこよりも韓国にとって高い文化的歴史価値を持つことなどを主張しており、フランス国立図書館に対して返還求め団体いくつかある。

※この「金属活字本」の解説は、「直指心体要節」の解説の一部です。
「金属活字本」を含む「直指心体要節」の記事については、「直指心体要節」の概要を参照ください。

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