金内喜久夫とは? わかりやすく解説

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金内喜久夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/04 08:45 UTC 版)

かねうち きくお
金内 喜久夫
本名 金内 喜久夫[1]
生年月日 (1933-01-29) 1933年1月29日
没年月日 (2020-04-28) 2020年4月28日(87歳没)
出身地 日本福岡県
死没地 日本東京都
身長 170cm[2][3]
職業 俳優声優
ジャンル テレビドラマ映画・吹き替え・舞台
配偶者 桂玲子( ‐ 2020年)
所属劇団 文学座
受賞
1975年 十三夜会奨励賞
1985年 十三夜会助演賞
2008年 第43回 紀伊國屋演劇賞 個人賞
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金内 喜久夫(かねうち きくお、1933年1月29日[2][4][注 1] - 2020年4月28日[6])は、日本の俳優[2]声優[4]福岡県出身[2][3]文学座所属[3]。妻は声優の桂玲子[6]

経歴

舞台芸術学院演劇部本科6期生。在学中に結核を患い、途中から実家のある福岡で療養生活を送る[7]

その後、九州朝日放送放送劇団(KBC)の桂玲子と結婚しており、KBCでは桂と二人でラジオ番組を持ったこともあった[8][注 2]

九州朝日放送で制作された芸術祭のドラマに出演した際に芥川比呂志と交流が生まれ、後日、芥川から「文学座が養成所一期生の募集をするからすぐに来い」と電報が届いたことで東京へ赴く。その後しばらくは東京と福岡を往復し、三期生募集時に本格的に上京。だがその直後、文学座で劇団雲との分裂騒動が発生。病気療養していた芥川に「どちらに行くかは君に任せる」といわれ、悩んだ末に文学座を選択した[8][注 2]

1963年に文学座研究所へ三期生として入所し[8][注 2]、1965年『花咲くチェリー』で初舞台を踏んだ[9]。1967年に座員に昇格[3]

2018年秋にを患いながらも精力的に舞台に立ち続けていたが、2020年4月28日13時41分(JST)、がんのため東京都内の自宅で死去[6][9]。87歳没。

受賞歴

出演

テレビドラマ

映画

ラジオドラマ

劇場アニメ

吹き替え

CM

  • Canon EF LENS「月の歌人」篇

舞台

1965年

  • 初舞台『花咲くチェリー』(文学座本公演)都市センターホール

1972年

  • 『飢餓海峡』(本公演)東横劇場

1973年

  • 『熱海殺人事件』(文学座アトリエ公演)

1975年

  • 『五番町夕霧楼』(本公演)東横劇場

1976年

  • 『夢・桃中牛右衛門の』(本公演)東横劇場
  • 『ハムレット』(本公演)パルコ西武劇場

1982年

  • 『黄昏のメルヘン』(本公演)紀伊國屋ホール

1984年

  • 『ジェルソミーナ』(本公演)パルコ西武劇場

1985年

  • 『芝居―月もおぼろに―』(本公演)三越劇場

1988年

  • 『藪原検校』(地人会)紀伊國屋ホール

1992年

  • 『一人芝居 中村岩五郎』(地人会)紀伊國屋ホール
  • 『マイ チルドレン! マイ アフリカ!』(アトリエ)

1997年

  • 『夜明け前』新国立劇場

2002年

  • 『月夜の道化師』(本公演)紀伊國屋ホール
  • 『ビギン・ザ・ビギン』(東宝)帝国劇場

2004年

  • 『千年の三人姉妹』天王洲アートスフィア

2005年

  • 『コミュニケーションズ』新国立劇場

2006年

  • 『飢餓海峡』(地人会)紀伊國屋ホール

2007年

  • 『雪まろげ』(フジテレビ)帝国劇場
  • 『フェイドラの恋』(シアターX)
  • 『錦秋演舞場祭り・夜の部』(松竹)新橋演舞場

2008年

  • 『長崎ぶらぶら節』(本公演)東京芸術劇場
  • 『城塞』(リーディング)シアタートラム
  • 『真実のゆくえ』俳優座劇場
  • 『夜と星と風の物語』シアター1010
  • 『舞台は夢〜イリュージョン・コミック〜』新国立劇場[13]

2009年

  • 『ヘンリー六世』新国立劇場

2010年

  • 『麦の穂の揺れる穂先に』(本公演)紀伊国屋サザンシアター
  • 『1960年のメロス』(unks)サイスタジオコモネ
  • 『ダーウィンの城』(アトリエ)

2011年

  • 『月にぬれた手』(舞台芸術学院)東京芸術劇場小ホール2
  • 『にもかかわらずドン・キホーテ』(アトリエ)
  • 『連結の子』(本公演)吉祥寺シアター
  • 『欲望という名の電車』(青年座交流プロジェクト)世田谷パブリックシアター、キラリ☆ふじみ

2012年

  • 『雪やこんこん』(こまつ座)紀伊国屋サザンシアター

脚注

注釈

  1. ^ 生年月日を1935年1月29日と書かれた資料もある[5]
  2. ^ a b c 公開終了。

出典

  1. ^ 成美堂出版 編「男性篇」『声優名鑑』成美堂出版、1999年8月10日、411頁。ISBN 4-415-00878-X 
  2. ^ a b c d VIP_Times_Shaのツイート(1255424714262093824)
  3. ^ a b c d e f 金内喜久夫”. 文学座. 2025年1月29日閲覧。
  4. ^ a b 『日本音声製作者名鑑2007』小学館、2007年3月25日、35頁。 ISBN 978-4-09-526302-1 
  5. ^ 掛尾良夫 編「男性篇」『声優事典』(第二版)キネマ旬報社、1996年3月30日、83頁。 ISBN 4-87376-160-3 
  6. ^ a b c 文学座俳優、金内喜久夫さん死去、妻はイクラちゃん声優の桂玲子さん”. サンスポ. SANKEI DIGITAL INC. (2020年4月29日). 2025年1月29日閲覧。
  7. ^ 野中広樹 (2019年10月15日). “舞台芸術学院創立70周年記念特別公演、別役実『この道はいつか来た道』──演出家・鵜山仁、金内喜久夫、平岩紙に聞く”. SPICE. イープラス. 2025年1月29日閲覧。
  8. ^ a b c “時代を創った声 声優…桂玲子”. ラジオ深夜便. 5 May 2024. NHK.
  9. ^ a b 俳優・金内喜久夫さん 全身がんで28日に死去”. Sponichi Annex (2020年4月30日). 2025年1月29日閲覧。
  10. ^ 第43回紀伊國屋演劇賞について”. 新国立劇場 (2008年12月22日). 2025年1月29日閲覧。
  11. ^ 第43回 2008 (平成20年)”. 紀伊國屋演劇賞 第41回~. 紀伊國屋書店. 2017年10月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年1月29日閲覧。
  12. ^ エブ★ラジ 夜の連続スマホ小説”. - 無料コミック・小説投稿サイト - E★エブリスタ. 2014年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年1月29日閲覧。
  13. ^ プロフィール|舞台は夢イリュージョン・コミック”. 新国立劇場. 2025年1月29日閲覧。

外部リンク




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