重複の防止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 12:29 UTC 版)
番号を再利用するシステムで、最終番号まで到達すると最初の番号に戻る形で番号が割り振られている場合(主にバス事業者など、割り当て対象を順次入れ替えていくことが前提の場合に用いられる)、割り当て対象としていた番号を持つ対象が存続している場合は重複を避けるためその番号を欠番とすることも多くみられる(色を変える、識別記号を付けるなど他の方法が用いられることもある)。 例えば長崎自動車グループでは10**~29**をいすゞ自動車、30**~49**を日野自動車、50**~69**を三菱ふそうトラック・バス、70**〜89**を日産ディーゼルに割り当てているが、上2桁は年ごとに切り上げられて20年で一巡する内規になっており、20年以上運用された車両は番号の重複を避けるため欠番になる。例として2009年式の「2907」は2009年式導入時に子会社のさいかい交通に1989年式の「2907」が在籍していたため欠番となっていた。なお、その後同社では20年以上運用される車両が増えたことから、2015年以降は従来までの在籍している車両番号の10の位を切り上げた番号を新たに使用することとなり、特定の番号を欠番とする処理は行われなくなった。 また、西鉄バスにおいては00**~09**(理論上?)を特殊車両(三菱ふそう製およびトヨタ自動車製のミニバス、連節バス、はかた号専用車両、福岡オープントップバス専用車両)、10**~29**をいすゞ自動車、30**~49**を三菱ふそうトラック・バス、50**~69**と90**~99**をUDトラックス(←日産ディーゼル)、70**〜89**を日野自動車に割り当てているが、2014年式の「2867」は2014年導入時に子会社の西鉄バス北九州に1993年式の「2867」が在籍していたため、欠番となっている。これは番号が一巡した場合、現役車両(新車納入時)と同じ車番を付与するのを避けるためである。また、ある年の三菱ふそう製の最終導入番号が「3158」の場合、翌年の導入車両は「3159」ではなく「3201」から開始されるが、仮に1世代前の「3201」が納車時に存在し、1世代前の「3202」が既に廃車になった場合、「3202」からの開始となる。(ただし、かつては「**00」から開始されることが存在した)
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