選手側の主張
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 13:42 UTC 版)
「全日空横浜サッカークラブ・ボイコット事件」の記事における「選手側の主張」の解説
6選手は「来シーズンにむけたチームの若返り」の名目で解雇が行われたことを理由に、公式戦のボイコットを行った。その際に「必要となる諸経費を含めた給与体系の見直し」「解雇の不当性と、将来の身分保障」「練習環境の不備の改善」を訴えた。ボイコット事件の中心となったAとBは、事件後に『日刊スポーツ』の取材に応じ、次のように語った。 確かにファンや相手の三菱の選手たちには申し訳なく思っています。でも、もはや実力行使に出るしかなかった。僕らは一社会人として何も身分保障がない。給料を含む待遇改善、チームとしての明確なビジョン、すべてはっきりしていない。そして今回の不当な解雇、会社側(全日空)との話し合いさえできなくなってしまう。残された道は多くの現状を分かってもらうために、サッカーが二度とできなくなるのを覚悟でああいうことをするしかなかったんです。(中略)サッカーが好きで集まってきた人間が会社にいいように使われて…。僕らはサッカーがやりたかった。西ドイツのクラブチームのようなものを夢見ていた時もあった。会社のおもちゃとして終わりたくはなかったんです。 一方で事件当時、全日空横浜の選手だった李国秀は、「全日本空輸の支援が始まると共に増加した社員選手(同社に正社員として雇用されていた選手)と契約選手との間の確執」「設立されて間もない全日空スポーツという企業の脆弱性」に端を発した組織内トラブルが事件の根底にあり、6選手がボイコットに際して訴えた給与面の問題は重大なものではなかった、と証言している。
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