遵守が求められているルール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 14:03 UTC 版)
「ジオキャッシング」の記事における「遵守が求められているルール」の解説
ジオキャッシングをプレーする上で、ジオキャッシャーが遵守しなければならないルールがいくつかある。これらはいずれも、ゲームの公正化などよりもジオキャッシングの外の社会に対する配慮としての位置づけが強い。 キャッシュを置いてはいけない場所 立入禁止の場所立入禁止の看板が無くとも、立入禁止である事が明白な場合はキャッシュを設置してはならない。ジオキャッシャーより明らかに法に違反しているとの報告がなされた場合、速やかにアーカイブされることがある。 アメリカ国立公園局またはアメリカ魚類野生動物庁が管理する区域いずれも米国法により、外界より異物を持ち込んだり生態系に加工を加えるような行為が厳しく制限されている。 地中や特殊な用具を使わないとキャッシュを獲得できない場所地中に埋められておりスコップなどを使用しないと発見出来ないようなキャッシュはいたずらにキャッシュの難易度を上げるだけでなく、ジオキャッシャーに対して危険を与え、自然環境にもストレスを与えることとなる。 歴史的価値のある遺跡や墓地 軍事施設や空港施設など、テロリズムの標的となりうる場所アメリカ同時多発テロ以降、ジオキャッシングのために設置されたキャッシュ容器が爆発物等不審物と見なされ、軍や警察が出動する騒ぎに至ったという事件が実際に発生している。 鉄道線路や道路上など交通量が多く危険な場所 また、場所ではないが、手がかり・発見方法を得るために、自然物・人工物問わず傷付けなければならないキャッシュも禁止されている。キャッシュ設置場所が不適切であると報告された場合、該当のキャッシュは直ちにアーカイブや無効化される。 土地の所有者の同意の元にキャッシュを設置しなければならない これはジオキャッシングに限らず社会常識とも言える事項だが、ジオキャッシャーの間では「フリスビー遊びをするのにいちいち土地所有者の許可や同意を取っていられないのと同様に、たかが遊びなのだから厳格に許可を求めなくてもよいのではないか」との主張もある。実際に、キャッシュを隠す際にその土地の所有者とコンタクトを取って許可や同意を得てキャッシュを設置しているオーナーは少ないかもしれない。もちろん、この主張に沿ってキャッシュを設置する以上、結果責任を含めて全責任を負わなければならないのは言うまでもない (この主張のことを俗にフリスビールール(Frisbee rule)ともいう)。 一度設置したキャッシュはオーナーが最後まで責任を持つ 具体的には、「置いたキャッシュは定期的に点検しなければならない」、「キャッシュが失われたと報告があれば速やかに確認を行う」、「オーナーがジオキャッシングを辞める場合は、自らの責任で撤去するか、他のジオキャッシャーに引き継がなければならない」、「コンテナ内に危険物と思われるものが入っている報告があった場合、除去するかどうかの判断・実際の除去作業を行なう」など。キャッシュを置く行為は特に自然界においては異物を持ち込むことであり、環境にストレスを与えることを意味する。ジオキャッシングを行う上ではこのことを十分に自覚しなければならない。 「キャッシュを置いて、ゴミを持ち去る」(CITO(Cache In Trush Out)) ジオキャッシャーに求められる、環境護持のルール。前述の通り、ジオキャッシングとは自然環境にストレスを与えるゲームである。ジオキャッシングを通じて楽しませてもらう自然界に対する、せめてもの礼儀ともいえるだろう。
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