適応基準
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 20:51 UTC 版)
重症度によるVADの適応基準は、下の表に示すINTERMACS Profile 1〜7で、日本ではINTERMACS Profileをモデルに作成したJ-MACSレベル(基本的にINTERMACSと同等)にて規定されている。原則として、Profile 1は体外設置型VADの適応、Profile 2〜3は植込型VADの適応とされる。Profile 4に属する症例は、薬物治療が困難な不整脈や、強心薬に対するアレルギーなどの特殊な理由がある症例に限り植込型VADの適応とされている。なお、個々の病態に対する日本の植込型VADの適応は、関連学会が2010年に厚生労働省に提言した「植込型補助人工心臓」実施基準(2010.11.16案)に集約されており、症例の選択基準・除外基準、施設基準、実施医基準がそれぞれまとめられている。 INTERMACS Profile (J-MACSレベル)ProfileINTERMACSJ-MACSINTERMACSのニックネームVAD適応決定までの時間1Critical cardiogenic shock 重度の心原性ショック Crash and burn hours(時間単位) 2Progressive decline 進行性の衰弱 Sliding fast days(日単位) 3Stable but inotrope dependent 安定した強心薬依存 Dependent stability few weeks(週単位) 4Resting symptoms 安静時症状 Frequent flyer months(月単位) 5Extertion intolerant 運動不耐容 House-bound 6Exertion limited 軽労作可能状態 Walking wounded 7Advanced NYHA III 安定状態
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