遠征の対象
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 16:37 UTC 版)
遠征の対象となった非キリスト教の人々は、様々な時代のものを含めると以下の通りである。 リューゲン島・ポンメルン・メクレンブルクのヴェンド人およびリューゲン人(1147年にデンマーク、後にザクセン公国、ポーランド王国によって征服) 現在のフィンランド人1154年に(議論もある)フィンランド南西部(Finland Proper)がスウェーデンによってキリスト教化(西方教会)された(1155年または1157年とも)。1249年頃にハメ、1293年にカレリアがスウェーデンの傘下に入った。後者の地域の人々は東方教会のノヴゴロド公国が奉じる正教会の傘下に入っていたが、カトリック教会を奉じるスウェーデンからの干渉と弾圧を受けた。3分の2の正教徒が東方に亡命したが、3分の1はなおカレリアにとどまり、抑圧にもかかわらず正教の信仰を守る者も居た。現在のフィンランドは、カレリアを除いて構成されているが、フィンランド人の80.6%はプロテスタント(フィンランド福音ルター派教会)である(正教会は、福音ルター派教会と共にフィンランドの国教に定められているが、僅かに1.1%)。フィンランドは14世紀にスウェーデンと共に「スウェーデン=フィンランド」を形成し、カトリック化したが、16世紀の宗教改革によってそのままプロテスタント化する事となり、北欧諸国の一員となると共に、西欧諸国にも含まれる事となった。なお、カレリアは、フィン人にとって重要な歴史的地域であり、双方の文化の影響を受けたにもかかわらず、双方の中央からの末端であったため、その多くが維持されており、カレワラの詩歌は多くがカレリアとイングリアに起源を発している。先住民のフィン人は、北欧ペイガニズムの影響を受けているため、一般的にフィンランド人の視点からすれば世俗的である。 「フィンランド正教会」も参照 エストニアとラトビア、リヴォニア(ドイツ人とデーン人によって1193年から1227年にかけて征服された) リトアニア(13世紀はじめから1316年にかけてドイツ人がキリスト教化しようとしたが失敗した) クロニア人(Curonians)とセミガリア人(Semigallians) 古プロイセン人 ポラーブ人(Polabians)と オボートリート族(Abotrites エルベ川とオーデル川の間の民族)
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