遠征とシリアとの再戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 16:48 UTC 版)
「ユダ・マカバイ」の記事における「遠征とシリアとの再戦」の解説
その後もユダ・マカバイはシリア軍や周辺民族との戦いにあけくれる。イドマヤ人、次いでアンモンのティモテオス(Timotheus)らと交戦した後、ガリラヤとギレアデのユダヤ人が孤立して救援を求めてくると、ユダとヨナタンはギレアデ、シモンはガリラヤへ向かった。ユダはボソラ、カスフォ、マケド、ボソルなどを攻略し、ティモテオスも撃破して味方を救出し、意気揚々と帰還した。この時、エルサレムに残っていたザカリアの子ヨセフ、アザリアは自分たちも戦功を立てようと相談し、ヤムニアへ出撃したがゴルギアスに大敗した。ユダはヘブロン、アシュドドも攻略して焼き払った。 紀元前164年、エピファネスがイラン遠征中に失意のうちに病死すると、リュシアスは王の子アンティオコス5世エウパトルを擁立した。翌年、リュシアスは大祭司メネラオスの要請に応えて再度ユダヤに侵入し、象部隊を主力として対戦した(ベト・ザカリアの戦い(英語版))。ユダの兄弟エレアザル・アウアラン(英語版)は王の鎧で武装していた巨大な象を見つけると、王が乗っていると思い込み、象を殺したものの、下敷きとなって死亡した。エウパトルは乗っていなかったため、エレアザルの犠牲は無駄となってしまった。ユダは敗北して撤退を余儀なくされた。エルサレムは包囲されるが、シリア側で将軍フィリッポスによるクーデターが起こったためにリュシアスはユダと和平を結び、撤退した。 紀元前161年、シリア王にデメトリオス1世ソテルが即位すると、大祭司職を狙うアルキモス(Alcimus)はデメトリオスに援助を求めた。デメトリオスはバッキデス(Bacchides)を派遣し、アルキモスを大祭司に任命した。続いてニカノルが派遣されるが、ユダはカファルサラマ、続いてアダサでニカノルを撃破し、討ち取った。
※この「遠征とシリアとの再戦」の解説は、「ユダ・マカバイ」の解説の一部です。
「遠征とシリアとの再戦」を含む「ユダ・マカバイ」の記事については、「ユダ・マカバイ」の概要を参照ください。
- 遠征とシリアとの再戦のページへのリンク