過去の研究報告
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 01:45 UTC 版)
脂肪を乳化する脂肪処理装置であるVASERは、前世代の脂肪吸引と比べて手術時間が短く、かつ安全に施術を行うことができる。血管と神経を保護することで、痛みと内出血の軽減を可能にした。 ベイザー脂肪吸引と、それ以前の脂肪吸引で、手術に伴う出血量を比較したところ、VASERを用いた時の方が出血量は少なくなった。 20〜48歳の20人の女性を対象に、ベイザー脂肪吸引と通常の脂肪吸引を実施し、術後経過を比較したところ、ベイザー脂肪吸引で治療した部位は、通常の脂肪吸引を実施した部位に比べ、皮膚の収縮に優れて出血量も少なかった。皮膚のタイトニング効果、周辺組織へのダメージの少なさというベイザー脂肪吸引を特徴付ける事実が、医学的・統計学的に証明された。 超音波の補助の元で採取した脂肪(ベイザー脂肪吸引などで採取した脂肪)を脂肪注入の素材として見た場合、通常の脂肪吸引で採取する脂肪と同等の性質を有する(統計学的に差がない)ことが示された。また組織学的にも、超音波処理したした脂肪では小さなオイルがみられたものの、その他の性質には差が認められなかった。さらにSVF(脂肪幹細胞)数に関しても統計学的な差は認められなかった。以上から、ベイザー脂肪吸引は多くの脂肪を採取する際には有用で、採取できる脂肪の質も、従来法で採取できる方法と遜色ないことが示唆された。 THE CLINIC では、2009年4月よりベイザー脂肪吸引を導入し、現在(2021年1月末時点)までに11,800症例以上を経験した。その間、重度の合併症は無かった。ベイザー脂肪吸引は、従来の方法に比べ、より理想的なボディデザインが可能だと考えられた。さらに、脂肪注入素材の採取法としても適した方法だと考えられた。 ベイザー脂肪吸引で採取した脂肪を顔のしわやたるみに注入する施術は、フジテレビ『日曜THEリアル! ~ビューティゴッドハンド整形で生まれ変わりたい女性たち』(2020年9月13日放送)で、近年注目されている若返り施術として取り上げられた。番組には、湘南美容クリニック技術指導医の居川 和広ドクター、WOM CLINIC GINZA 統括医師の深堀 純也ドクター、THE CLINIC 統括指導医の大橋 昌敬ドクターらが出演。女性たちのお顔のお悩みに美容外科医が応えるといった内容で、顔の脂肪注入による施術は、大橋 昌敬ドクターが行った。
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