過去の国旗
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/13 06:03 UTC 版)
タイの最初の国旗(ナーラーイ大王、1656年-1688年)の時代から使われるようになったともいわれるが、詳細は不明)は赤く無地であった。その後、ナパーライ王(ラーマ2世、1809年-1824年)は、赤地の上に白いチャクラ(仏教の輪)とその内側に白象を載せた。 1855年、モンクット王(ラーマ4世、1851年-1868年)は、王家のシンボルである白象を配した旗を正式な国旗とした。無地の旗では国際的に識別しがたいためである。 1916年に、現在の国旗のようなものになった。ただし、中央の帯の色は外側と同じく赤であった。ワチラーウット王(ラーマ6世、1910年-1925年)が洪水の際に国旗が逆さまになっているのを見て、同じことが起こるのを防ぐために対称的な図柄にした、という逸話もある。1917年、中央の色は紺に変えられたが、これはラーマ6世の誕生日である金曜日を示す色だという。 国旗期間備考意匠 ?1700年頃–1790年頃 ? ? アユタヤ王朝後期からトンブリー王朝にかけての海上旗 長方形の赤い旗 ? c.1790–1855 ?? 1855年までの商船旗 ?1790年頃–1820年頃 ?? チャクリー王朝のラーマ1世が採用した海上旗、軍艦旗 赤地に白いスダルシャナ(ヴィシュヌの力の象徴である円盤状の武器・チャクラム)。チャクリー王朝の象徴でもある ?1820年頃–1855年 ?? ラーマ2世により変更された旗 赤地に白いチャクラム、その中に白象 ?1855年–1893年 ?? ラーマ4世による海上旗 赤地の中央に、ホイスト(旗竿)側を向いた白象。タイ語で「Thong Chang Puak (タイ語: ธงช้างเผือก, 象の旗)と呼ばれた。 ?1893–1916 ?? 1916年までの商船旗 ?1893年–1898年 ? ? 政府用海上旗及び軍艦旗。旗の使用者のエンブレムをホイスト側の上部隅に表示する 赤地の中央にホイスト側を向いた王の神器をまとった白象 ? 1898年–1912年 ?? 政府用海上旗及び軍艦旗 ?1912年–1917年 ? ? ラーマ6世が採用した政府用旗及び政府用海上旗 ?1917年 ?? 商船旗 赤旗に2つの白い水平の線。線の太さは幅の6分の1で、上端および下端からは幅の6分の1 ?1917年-2017年 ? 国旗、商船旗、政府用海上旗 幅の3分の1の太さの水平の紺色の線。その上と下を幅の6分の1の白線に挟まれ、そのさらに上下には幅の6分の1の赤線が入る 2017年以降
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