運行機器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 20:12 UTC 版)
「肥薩おれんじ鉄道HSOR-100形気動車」の記事における「運行機器」の解説
新潟トランシスが製作したNDCシリーズと呼ばれる地方鉄道向け標準形気動車で、NDCシリーズの標準的な18m級の普通鋼製車体である。車両の製作期間が十分に確保できなかったことから、天竜浜名湖鉄道TH2100形気動車をベースとし、運用環境に即した仕様変更を行った車両として製作された。前面左右の窓の上部にそれぞれ前照灯を2個ずつ配し、貫通扉の上部にLED式の行先表示器を設け、前面窓下に尾灯を配置したため、印象はJR九州キハ125形気動車などとは異なるものとなっている。運行線区のホームについて、JR九州から肥薩おれんじ鉄道への経営移管の際バリアフリー対応として高さを110cmに嵩上げした一方、この車両自体は従来のNDCシリーズより低床化を図った設計とした。これにより列車とホームの段差がほぼなくなり、扉のステップがない のも特徴である。運転席には列車情報制御装置TICSを装備し、左手操作ワンハンドルマスコン を採用している。ATSはJRからの転換路線のためATS-SK形を搭載していたが、鹿児島本線へ乗り入れる運用があるため、JR九州で設置の進むATS-DK形を搭載する改造を行っている。DK形搭載車両は車両番号の末尾に"A"が付与され、現車の車番表記はHSOR-101A - HSOR-117AおよびHSOR-151A, HSOR-152Aとなっている。 エンジンは、新潟原動機製DMF13HZ型直噴式ディーゼルエンジン(最大出力330ps) を1基搭載し、変速機は自冷式変速1段・直結3段のTACN-33-1602を採用している。運行区間が長いことから、燃料タンクは700リットル の大容量のものを備えている。
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