運用とデータフロー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 09:20 UTC 版)
「VISTA望遠鏡」の記事における「運用とデータフロー」の解説
別々に撮影された隙間の多い「足跡画像 (Pawprint)」を6枚組み合わせることで「タイル」が完成する。 天の川中心部を写した9ギガピクセルのモザイク写真。 落成後のVISTAはESOが引き継いだ。ESOはパブリック・サーベイを6件採択し、観測時間の75%を充当した。残りの時間はプロプライエタリ(私的)・サーベイに振り分けられた。観測はパラナル天文台に所属するオペレータがVLT制御棟から遠隔で行う。 検出器アレイが大型であり、また赤外域では短時間の露出を繰り返し行う必要があることから、データレートは1晩あたり200〜300 GBと高くなる。現場のパラナル天文台でも日常点検のためにデータ処理を行っているが、基本的に生データはそのままドイツのガーヒング・バイ・ミュンヘンにあるESO本部に転送され、アーカイブに加えられる。ユーザーは一連の天文学的・光学的キャリブレーション処理を経て機器由来のアーティファクトも除去された「足跡」画像を受け取ることができる。またデータアーカイブは英国のVISTAデータフローシステムにも複写され、そこで「足跡」のタイル化とソースカタログの作成が行われる。
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