運用と回収
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/26 01:50 UTC 版)
リエントリモジュールは、軌道離脱モータを備えた釣鐘型の再突入カプセルで、回収を必要とする実験機器を搭載し、軌道上宇宙実験は、最長約6か月間もの長期間に及ぶ。実験終了後に2つのモジュールは分離され、実験機器を搭載したリエントリモジュールは軌道離脱モータにより軌道を離脱して大気圏に再突入した後、軌道離脱モータを廃棄してリカバリービークルとして帰還回収される。大気圏を通過する際は、リカバリービークルの外部に装備したヒートシールドによって熱と圧力から保護される。リカバリービークルは、地上から10km程度の上空でパラシュートを開いて緩降下しながら着水し、浮遊用のバッグを展開してGPSデータがエンコードされたビーコン電波を出しながら回収されるのを待つ。回収は航空機などにより位置を確認され、海上で船により回収される。また、地上に帰還回収させることも可能である。回収した実験機器を含むリカバリービークルを直ちに工場へ輸送し、点検・分解を行った後、取り出した機器を利用者に引き渡しするのが通常であるが、利用者の要求によっては船上にて受け渡しも可能である。 数年にわたる実験が必要であるが回収を必要としない実験機器は、サービスモジュールへ搭載することもできる。
※この「運用と回収」の解説は、「USERS」の解説の一部です。
「運用と回収」を含む「USERS」の記事については、「USERS」の概要を参照ください。
- 運用と回収のページへのリンク