運動の仕組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/08 17:01 UTC 版)
このような変わった運動の仕組みを説明する。 運動の原因となる、このコマの特徴は次の2点である。 回転運動の角運動量を保存しながらも、外乱により回転軸が変化した回転運動になってもそのまま安定して回転し続けるという性質のある、球に近い形をしている(普通のコマのように扁平だったり逆に長かったりすると、回転軸がぶれると安定しない)。 回転させない場合を観察すればあきらかな通り、正立した状態が重心がもっとも低く安定している。これは他のコマと全く逆の特徴である。 ゆで卵を高速で回転させた場合のように、重力下の水平な平面の上で、平面との間に摩擦と滑りをもって自転する物体には、その物体が球に近い場合は、回転軸をどんどんずらして、重心を上げた姿勢になろうとするという性質がある(ゆで卵の場合には解析されている(ゆで卵#ゆで卵と科学))。ふつうのコマが立ち上がるのに似ているが、こちらの運動は回転軸自体はほぼ鉛直のままであり、違う現象であろうという意見がある。 なお、ゆで卵を回転させた時に、常にとがったほうを下にして立ち上がったりはしないことからわかるように、「なにがなんでも重心が最も高い状態で安定する」わけではないことに注意が必要である。
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