運動のおこり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/08 16:16 UTC 版)
映画『フリー・ウィリー』は、主人公の少年ジェシーとシャチのウィリーとの友情を描き、少年は水族館に飼われていたウィリーを海に逃がして自由にするといったストーリーで、商業的に成功をおさめた。しかし、ウィリーを演じたケイコは、もとの遊園地に戻り、水槽の狭さや水質不良といった飼育環境の悪さから皮膚のほか消化器や心臓の疾患が悪化している状態にあると世界の主要マスメディアが報じると、ケイコの身を案じた人々のあいだで大きな反響が巻き起こった。このときの反響について、映画製作をしたローレン・シュラー・ドナーは、次のように述べている「ケイコの実生活は『フリー・ウィリー』に描かれた生活そのものでした。上映しただけで、ケイコをもといたプールに戻して、それでおしまいにしていいのか。それはできない。そんなことをしたらケイコは死ぬだろうと、人々は考えたのです」。 映画を制作したワーナー・ブラザースは、自然保護団体アース・アイランド・インスティテュートに協力を求め、ケイコにとってより良い施設探しに乗り出し、またワーナー・ブラザースと実業家クレイグ・マッコーの寄付をもとに、ケイコの野生復帰を目的としたフリー・ウィリー・ケイコ基金も設立された。レイノ・アベントゥーラは、ケイコの所有権を同基金に寄付することを発表。施設については、アメリカ合衆国のニューポートにあるオレゴン・コースト水族館に建設することとなり、その建設費用である約730万ドルは、世界各地の児童らや、米国人道協会(英語版)からの寄付などがその資金として使われた。 1996年、メキシコシティからニューポートの新しい施設へとケイコが移送された。移送においては、陸運と空運ともにユナイテッド・パーセル・サービス社が無償でサービスを提供して、空運には同社が用意した輸送機C-130 ハーキュリーズが用いられた。
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