連載・作風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 04:14 UTC 版)
原型となったのは、同誌に連載された臼井のデビュー作『だらくやストア物語』で、この中で展開されただらくや社長・二階堂信之介の一代記シリーズ幼年編が好評を取り、このキャラクターを発展させて放埒な幼児を主人公とした次回連載として企画がスタートした。 元の本誌が青年向けの「漫画アクション」だったこともあり、初期は「プロレスごっこ」「スキン」「チョコの箱」「ホテル」「キャバクラ」または直接的な性的表現も存在した他、「ベルリンの壁」「天安門広場」、園長の登場を園児が地上げ屋と勘違いし「幼稚園が地価高騰の波に晒される」というセリフが登場するなど、当時の世界情勢・日本社会を皮肉ったエピソードなども描かれた。その後、露骨な表現は薄まったが、当時の日本の世相や有名人を扱ったネタは一貫して描かれ続けた。 掲載の初期から相当期間はしんのすけの視点での描写は少なく、大半は、みさえかひろしにしんのすけが絡んでドタバタを繰り広げるパターンや、日常を過ごしている一般人の前にひょんな事からしんのすけが現れ、厄介事に発展してしまうパターンを主体に、しんのすけによって進退窮まってしまうというブラックユーモア色の強い内容であった。 その後、徐々にホームコメディへと路線変更され、2006年頃からは1話完結のギャグ漫画要素が薄まり、連続ストーリーとなることが増え始めた。2007年の連載では、まつざか梅の交際相手・行田徳郎がテロに巻き込まれて死亡し、それを知った梅がショックから自暴自棄になりアルコール依存症になりかけ、果ては自殺を図ろうとするという、従来よりも重苦しい展開のストーリー(詳細は#まつざか梅の悲恋編(原作のみ)を参照)が描かれ、読者の間で波紋を呼んだ。
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