連続体の記述方法とは? わかりやすく解説

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連続体の記述方法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 22:16 UTC 版)

連続体力学」の記事における「連続体の記述方法」の解説

連続体数学的に記述する方法として二つ表示知られている。 第一表示は、視点空間上の各点固定して連続体記述する方法で、時刻 t に空間上の点 x における物理量 Q を Q = F ( x , t ) {\displaystyle Q=F({\boldsymbol {x}},t)} として記述する方法である。この表示連続体空間表示spatial description)、あるいはオイラー表示オイラー記述、Eulerian description)と呼ばれる空間表示では連続体各部分に付随する物理量は場として記述される第二表示は、連続体上の各部分を時間的に追跡する方法で、時刻 t = 0初期位置 x = X0 にあった連続体部分時刻 t において移動している位置x = X(t) として、この部分付随する物理量 Q を Q = F m ( t ; X 0 ) = F ( X ( t ) , t ) {\displaystyle Q=F_{\text{m}}(t;{\boldsymbol {X}}_{0})=F({\boldsymbol {X}}(t),t)} により記述する方法である。この表示連続体物質表示material description)、あるいはラグランジュ表示ラグランジュ表記、Lagrangian description)と呼ばれる物質表示では連続体各部分に付随する物理量時刻 t の関数として記述される各部分の初期位置 X0 は補助変数である。特に物質表示において速度v = v m ( t ; X 0 ) = v ( X ( t ) , t ) = d X d t {\displaystyle {\boldsymbol {v}}={\boldsymbol {v}}_{\text{m}}(t;{\boldsymbol {X}}_{0})={\boldsymbol {v}}({\boldsymbol {X}}(t),t)={\frac {d{\boldsymbol {X}}}{dt}}} を満たす連続体記述する二つ表示対応して、二種類時間微分定義される空間表示対応する時間微分は ∂ Q ∂ t = ∂ F ∂ t {\displaystyle {\frac {\partial Q}{\partial t}}={\frac {\partial F}{\partial t}}} で定義される空間表示では物理量が場として記述されるため、対応する時間微分偏微分である。この微分オイラー微分(Eularian derivative)、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}空間微分spatial derivative)、空間時間微分spatial time derivative)[要出典]と呼ばれる一方物質表示対応する時間微分D Q D t = d F m d t {\displaystyle {\frac {DQ}{Dt}}={\frac {dF_{\text{m}}}{dt}}} で定義される物質表示では物理量時間関数として記述されるため、対応する時間微分は常微分である。この微分物質微分material derivative)、物質時間微分material time derivative)、流れ乗って移動するときの微分実質微分ラグランジュ微分(Lagrangian derivative)などと呼ばれる。これら二つ時間微分連鎖律から d F m d t = [ d X d t ⋅ grad ⁡ F + ∂ F ∂ t ] x = X ( t ) = [ v ( x , t ) ⋅ grad ⁡ F + ∂ F ∂ t ] x = X ( t ) {\displaystyle {\frac {dF_{\text{m}}}{dt}}=\left[{\frac {d{\boldsymbol {X}}}{dt}}\cdot \operatorname {grad} F+{\frac {\partial F}{\partial t}}\right]_{{\boldsymbol {x}}={\boldsymbol {X}}(t)}=\left[{\boldsymbol {v}}({\boldsymbol {x}},t)\cdot \operatorname {grad} F+{\frac {\partial F}{\partial t}}\right]_{{\boldsymbol {x}}={\boldsymbol {X}}(t)}} となる。ここで右辺括弧の中はオイラー表示表されているので、オイラー表示におけるラグランジュ微分D Q D t = vgrad ⁡ Q + ∂ Q ∂ t {\displaystyle {\frac {DQ}{Dt}}={\boldsymbol {v}}\cdot \operatorname {grad} Q+{\frac {\partial Q}{\partial t}}} (B1) で表されるラグランジュ微分オイラー微分違いガリレイ変換に対して不変であるなどの利点がある。

※この「連続体の記述方法」の解説は、「連続体力学」の解説の一部です。
「連続体の記述方法」を含む「連続体力学」の記事については、「連続体力学」の概要を参照ください。

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