通信総合研究所との共同研究の開始
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「育英館大学」の記事における「通信総合研究所との共同研究の開始」の解説
1999年には、大学、郵政省通信総合研究所(現・独立法人情報通信研究機構)、稚内市教育委員会、市内の教職員らによる合同プロジェクトとして、稚内地域実験研究ネットワークプロジェクトが開始された。通信総合研究所の予算によって、赤外線レーザを用いたレーザ光空間通信装置などの機材が新たに投入され、稚内商工〜大学〜稚内高校の三校が約 100Mbps の通信速度で結ばれた。この三校をハブとして、近隣の各学校が無線 LAN で接続されていった。また大学敷地に隣接する潮見が丘中学校とのあいだは、直接、光ファイバーケーブルで結ばれた。 また2001年8月には、稚内市役所、稚内市立図書館(当時)の各建物に、無線 LAN の中継装置が設置されることによって、さらに遠隔地に位置する稚内中学校が接続された。 2002年3月には、大学、稚内高校、稚内商工の三校に通信速度 11Mbps の無線 LAN 装置が、迂回経路として新たに導入された。地吹雪の発生などにより 100Mbps の赤外線レーザが届かないときには、FreeBSD をインストールした PC がルーターとして働き、動的に経路の変更がなされるようになった。 2002年11月20日には新型の無線 LAN 装置を用いた実験が行われた。この実験により、稚内商工と、市街地から遠く離れた宗谷岬に位置する宗谷中学校とのあいだが、宗谷湾の海上 17km を越えて接続可能なことが確認された。その後、宗谷中学校にアンテナの設置工事などがおこなわれ、2003年7月には、正式に運用が開始された。
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