通信経路による通信速度の制限
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 05:20 UTC 版)
「Peer to Peer」の記事における「通信経路による通信速度の制限」の解説
P2P方式で最適な通信速度を確保するには全てのコンピューター間の回線品質が等価である必要がある。しかし、これはインターネットでは不可能な要求であり、通信速度はコンピューター同士を結ぶ中継回線の中で最も遅い回線の速度が上限となる。現代のインターネットは少数の高速な基幹ネットワークから多数の低速なサブネットワークに分岐していく構造になっていて、クライアント・サーバー方式ではサーバーを基幹ネットワークのなるべく近くに接続することで、広い範囲のクライアントがなるべく高速な回線でサーバーに接続できるように設計できるが、P2P方式ではこの方法は少なくとも一般ユーザー間の通信では使えない。また、一般家庭の接続するインターネット回線は、ほとんどの場合ダウンロードよりもアップロードが遅いため、さらに制約が大きい。
※この「通信経路による通信速度の制限」の解説は、「Peer to Peer」の解説の一部です。
「通信経路による通信速度の制限」を含む「Peer to Peer」の記事については、「Peer to Peer」の概要を参照ください。
- 通信経路による通信速度の制限のページへのリンク