近年の気候変化の直接観測の結果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 09:30 UTC 版)
「地球温暖化の原因」の記事における「近年の気候変化の直接観測の結果」の解説
気候システムの温暖化には疑う余地がない。 1906年 〜 2005年の気温上昇幅は0.74℃である。これはIPCC第3次評価報告書の0.6℃より大きい。 1956年 〜 2005年の昇温傾向は10年あたり0.13℃である。これは1906年 〜 2005年の傾向のほぼ2倍である。 世界の平均海洋温度は、少なくとも水深3000mまで上昇した。気候システムに追加された熱の8割超が海洋に吸収され、海水を膨張させ海面水位の上昇に寄与する。 山岳氷河と積雪面積は減少している グリーンランドと南極の氷床の減少が海面水位の上昇に寄与した可能性がかなり高い。 先世紀(20世紀)中の海面上昇量は0.17(0.12 〜 0.22)mと推定した。この観測値は確信度が高い。 1970年以降、特に熱帯地域や亜熱帯地域で、より厳しくより長期間の干魃が観測された地域が拡大した。 極端な気温(extreme temperatures; 極端な高温や低温)現象の発生頻度の広範な変化が観測された。寒い日・寒い夜・霜が降りる日の発生頻度が減少し、暑い日・暑い夜・熱波の発生頻度が増加した。 北大西洋の熱帯低気圧の強度が増加した。他地域での熱帯低気圧の活動度の強度増加が示唆されるが人工衛星による観測開始前のデータの品質に大きな懸念がある。熱帯低気圧の年間発生数には明確な傾向がない。
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