辰悦丸がもたらしたもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 10:06 UTC 版)
「辰悦丸 (復元北前船)」の記事における「辰悦丸がもたらしたもの」の解説
辰悦丸寄港地の石・石材が使われたモニュメント えさし海の駅(開陽丸記念館)敷地内・北前船モニュメント左上写真はモニュメント上に設置の寄港地の石中心部分は完成当時に帆柱を模した木柱が立てられていた 北前坂に設置の「北前坂石碑」周りに寄港地の石があしらわれている 回航中に各寄港地を経由した際、それぞれの寄港地やその付近で産出される代表的な石や石材が辰悦丸に積み込まれ、回航後に当時の津名町と江差町に寄贈された。その石や石材は、津名町ではおのころ愛ランド公園(現、淡路ワールドパークONOKORO)に設置の「辰悦丸航海記念の石」に、江差町ではえさし海の駅(開陽丸記念館)敷地内にある北前船を模したモニュメントの一部と、北前坂にある「北前坂石碑」になって残されている。 回航終了後には、各寄港地で記帳された芳名帳と、カナダ・バンクーバー国際交通博覧会での展示中に訪問者が書いたサイン帳の寺岡社長による披露と贈呈式が洲本総合庁舎で行われ、一宮町(現、淡路市)・住田邸史料館、五色町(現、洲本市)・高田屋嘉兵衛記念館、おのころ愛ランド公園(現、淡路ワールドパークONOKORO)、江差町・江差追分会館にそれぞれ贈呈された。また、出港地および各寄港地ゆかりの神社より下賜された御神札も江差追分会館に贈呈されて、現在も展示されている。 バンクーバー国際交通博覧会にて展示の際、展示物名称紹介の旗には SEN GOKU BUNE千石船JAPANESE TRADE SHIP300 YEARS OLD — バンクーバー国際交通博覧会、 と記されていた。博覧会での展示中には船内の随所に来訪者によるサインが書かれ、それらは現在も船内に残されている。 鴎島に設置の「辰悦丸」回航10周年記念碑 碑表面全体 碑裏面の、哀悼の意を表した碑文 辰悦丸の寄港から10年後となる1996年(平成8年)、江差町鴎島の北前船係留跡付近に回航10周年を記念した石碑が建てられた。これについては、当時の北前船回航計画実行委員会事務局長だった萩原猛志が回航から4年後に逝去された事もあり、その哀悼の意を表して碑の裏面に次の文が記されている。 この碑を、志半ばで逝った、故萩原猛志君に捧げる一九九六年六月一四日檜山青年会議所シニアクラブ — 辰悦丸回航十周年記念碑 2016年(平成28年)9月10日から翌年5月29日にかけて、高田屋顕彰館・歴史文化資料館において「北前船宣言 廻航30周年・復元辰悦丸の航海」と銘打った展示が開催された。そこでは辰悦丸に関連した各種展示が行われたほかに、先述の回航事業に尽力した北前船回航計画実行委員会事務局長・萩原猛志への哀悼の意が表された。
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