輸出用カーデン・ロイド戦車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 02:29 UTC 版)
「イギリスの軽戦車」の記事における「輸出用カーデン・ロイド戦車」の解説
軽戦車の基礎的なデザインを輸出市場むけにヴィッカースが採用した。これは1933年、1934年、1936年、そして1937年のモデルを含む。導入したのはフィンランド、リトアニア、アルゼンチン、ベルギー、スイス、オランダ領東インド、そして中国である。 1935年にはMk.IIIを基とし、ベルギー装甲部隊の要望によって形の異なる砲塔を載せた42両がベルギー向けに生産された。フランス製の13.2 mmホチキス機関銃を装備したこれらをベルギーでは「Char Léger de Reconnaissance Vickers-Carden-Loyd Mod.1934 T.15」と呼称した。 1937年、オランダ領東インドではトライアルのため2両を購入し、1938年にはさらに1936年モデルを73両発注した。これらは六角形状の銃塔とMk.IIの兵装以外はMk.IVと「機械的に同様」である。第二次世界大戦がヨーロッパで勃発する前に、20両のみがジャワに到着し、届かなかった車両は「ヴィッカース=カーデン・ロイド軽戦車1936年型」としてイギリス陸軍に就役し、引き取られた。実際には「ダッチマン」の通称で呼ばれている。これらは訓練目的にのみ使われた。こうした車両のうち数両はギリシャに送られた。
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