輸出市場でのR12
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 15:52 UTC 版)
アメリカ市場には1,647 cc65馬力エンジンを搭載した「12」「12L」「12TL」が輸出された。、他の北米向けヨーロッパ車の多くよりも車体が大きかった割に当初の価格は2,975 - 3,448ドルと比較的安く設定されていた。最後の1975年モデルではシリンダーヘッドが改善されて72馬力に強化された。しかし、1974年型をテストした ロード&トラック誌はエンジン騒音の高さ、ステアリングの重さ、不十分な室内換気などに辛い評価を下しており、商業的にも成功しなかった。1950年代にドーフィンがVWビートルに次ぐ対米輸出第二位の座を占めていたルノーの北米での販売は行き詰っており、次の世代となるR5についてはAMCとの業務提携による販売網利用という手段が取られることとなった。 日本市場には当時の輸入総代理店・三井物産輸送機械部ルノーチームの手で1972年(昭和47年)から12TLが輸入され、日英自動車などの特約販売店を通じて販売されたが、熱心なマニアが多いフランス車需要層に取ってR12はオーソドックス過ぎ、同時期に販売開始されたシトロエン・GSとは対照的に販売は伸びず、安全・排出ガス規制が厳格化してきたこともあって、三井物産は1973年にルノーの輸入から撤退した。輸入台数は従ってごく僅かであった。
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