軟骨
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 07:56 UTC 版)
軟骨魚類は硬骨魚類のような硬骨ではなく、軟骨で全身の骨格を形成する。脊椎動物の頭蓋骨は、もっとも原始的な脊椎動物である板皮類の皮骨起源で(三木成夫)、本来、硬骨であり、軟骨魚の頭蓋骨は二次的に軟骨化したものである。エドウィン・ハリス・コルバートは、硬骨魚の硬骨の方がより原始的な特徴とし、デイビッド・アッテンボローもこの説を支持している。もちろんこれは骨格構造の話であり、それ以外の部分について軟骨魚類が硬骨魚類よりも原始的な特徴を持つ事とは無関係である。 歯は系統発生上も個体発生上も上皮組織由来だが、通常の硬骨より硬く緻密である。また、直接歯を支える顎骨も硬骨の場合が多いが、歯ほど緻密ではない。 そのため、サメ類の化石はほとんど歯しか見つからない。軟骨は長い時間の中で分解されてしまうからである。そこから、サメの歯の化石がサメの物と思われず日本では「天狗の爪」などと呼ばれる俗信が生まれた。
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