軟障と幔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 00:57 UTC 版)
画像07は『年中行事絵巻』巻五「内宴」に描かれる綾綺殿(りょうきでん)とその前庭の場面で、ここに軟障と幔の両方が描かれている。 左が軟障(ぜじょう)で、今ならカーテンの一種である。壁代や几帳は中程を押し開けば外が覗けるようになっているが、軟障は完全に縫い合わせて視界を遮り、覗けないようになっている。室内で使い、高級品は大和絵が描かれたりする。 右が屋外で使うのが幔(まん)で、絵はなく太い鮮やかな縦縞である。現在の幔幕と同じである。寝殿造での儀式のとき、南庭の両サイドに張り、儀式の場と裏方を仕切ったりしている姿が『年中行事絵巻』の巻十などにある。
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