軍令の終わり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 04:57 UTC 版)
敗戦に伴い、軍令の意義は消滅したが、軍の解体復員のためになお軍令は暫時存続した。 まず昭和20年9月13日付け(官報9月15日)で昭和20年軍令第3号として「大本営復員並廃止要領」が制定され、大本営の廃止等が行われた。さらに昭和20年11月16日付け(官報11月20日)で昭和20年軍令第4号として「陸海軍ノ復員ニ伴ヒ不要ト為ルベキ軍令ノ廃止ニ関スル件」が制定され、「陸海軍の復員に伴い不要となる軍令は主任の陸軍大臣及海軍大臣が廃止できる」とされた。 これにより、昭和20年11月30日付けの海軍省令第36号、陸達第68号、第71号、陸軍・海軍達第1号により軍令の廃止がされた。また陸軍省及び海軍省が昭和20年12月1日に廃止され、第一復員省及び第二復員省へ移行することに伴い、昭和20年11月27日付け(官報11月30日)で昭和20年軍令第5号として「従前ノ軍令中陸軍大臣等ニ関スル規定ニ関スル件」が制定され、「従前の軍令中、陸軍大臣とあるのは第一復員大臣、海軍大臣とあるのは第二復員大臣とする」とされた。 そして昭和21年3月29日付(官報4月1日)で昭和21年軍令第1号として「明治四十年軍令第一號軍令ニ關スル件等廢止」が制定され、軍令の根拠法令であった明治40年軍令第1号が廃止され、ここに軍令は完全に終わりを迎えた。
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