起源と製法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 01:34 UTC 版)
地元で水揚げされたばかりの小さな魚(サバなど)から内臓と頭を取り去り、真水で洗った後に塩をふりかけ、20分ほどおいてから、もう一度洗ってから竹串を打つ。竹串の長さは30 - 40cmで、1本当たり12匹の魚を串打ちし、1日に40 - 70本分作る。梶賀のあぶりに使う魚はサバが中心であるが、サバの水揚げがなくなるとアジ、イサキ、カツオと変わっていく。串打ちした魚をコンロの上に乗せ、サクラやカシを燃やして発生させた煙で長時間いぶすことで完成する。いぶす時間は1時間ほどで、半ば外のような作業場で加工される。大きな魚を使うといぶすのに2時間を要する。いぶすときに小さな魚が焦げないように火加減を見ながら調理する。 元は市場に流通させることのできない小さな魚を冷蔵庫がない時代に自給用に保存するために作り始めたものであり、少なくとも大正時代には存在したとされる。梶賀町ではどの漁師の家庭でも作られていたが、周辺地域も漁村でありながら、魚の燻製を生産していたのは梶賀町だけであった。
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