起源と言語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 02:45 UTC 版)
詳しくはポトハレ方言を参照 グラル人は、フトスル人、レムコ人、ボイコ人といった他のスラヴ高地人集団と類似性がある。グラル人の使う方言はポーランドの古い地方に住んでいた東部レフ人諸部族の使っていたスラヴ祖語を元としてスロバキア語の要素が加わったものである。つまり彼らの言語は古い時代のポーランド語を元としているが、過去の数世紀にスロバキア語の影響を受けた。グラル人の方言にはポーランド語に加えて、スロバキア語、ヴラフ語など、他の言語を起源とする語彙も見られ、なかには遠くカルパチア山脈のほうの諸言語と同源と思われる起源不明の単語もいくつかある。たとえば「山」や「丘」を意味する「magura」や、「暖炉」を意味する「vatra」といったグラル方言の単語は古代のイリュリア人やダキア人の言語を起源としている可能性があるが、こういった古代民族の言葉については、現代ではほとんどわからなくなっている。発音は「マズーリア化」する(mazurzenie)。これは摩擦音や破擦音が歯茎音へ変化する、南部ポーランドのグラル人居住地域から地理的に離れているポーランド北東部のマズーリア地方の方言に特に頻繁に見られる現象。
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