賠償金支払いの再開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 03:11 UTC 版)
「第一次世界大戦の賠償」の記事における「賠償金支払いの再開」の解説
ナチス・ドイツが崩壊し、連合軍軍政期の後である1953年に、西ドイツ(ドイツ連邦共和国)政府は西側諸国との間に戦前の債務の支払いを約束するロンドン債務協定(英語版)を締結した。この協定により、賠償問題の解決自体はドイツの統一まで延期されることとなったものの、ドーズ案とヤング案の際に発行された公債の利子支払い再開が行われることとなり、ドーズ債については1969年、ヤング債については1980年に満期を迎えることとされ、概ねこのスケジュールで支払は行われた。ドイツが戦後支払った額は6億7000万ユーロに達したが、1945年から1952年の間に発生した利子については支払いは行われなかった。この利子の支払いはドイツ再統一後の1990年10月に再開されたが、この時点で残金は1億2500万ユーロが残っていた。2010年10月3日には7500万ユーロが債務者に支払われ、90%の支払いが完了した。残る2000万ユーロ分の債務については請求が行われておらず、無効になるとみられている。
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