負担責任
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 07:12 UTC 版)
負担責任(英: liability, 英: liability-responsibility)は不利益を負担することである。すなわち刑罰・損害賠償・非難(英: blame)を甘んじて受ける責任である。贖罪や切腹に相当する。負担責任は事後責任(英: post-event responsibility、応答基底的責任/response-based responsibility とも)に対応し、出来事の後に発生する責任である。 例えば車を運転する際、運転手には賠償の義務、すなわち「安全を破り事故を起こした場合には補償する」義務が発生する。これが負担責任である。 責任に負担責任が含まれることは、予防(責務責任の担保)としての役割も担っている。例えば「車の運転で過失致死を起こすと実刑5年」という負担責任が明示されている状況では、ない状況と比較して安全に運転するすなわち責務責任を遂行するインセンティブが働く。 行為者と負担責任者は必ずしも一致しない。例えば国家間戦争の賠償に関して、行為者は当時の軍人と国民だが負担責任を負うのは戦後生まれの国民であるケースが挙げられる。非合理的・理不尽な負担責任の転嫁は「トカゲのしっぽ切り」「責任転嫁」と俗称される。
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