讃岐財田駅
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讃岐財田駅 | |
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駅舎(2024年8月)
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さぬきさいだ Sanuki-Saida |
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◄D17 黒川 (2.3 km)
(8.2 km) 坪尻 D19►
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所在地 | 香川県三豊市財田町財田上7311番地 |
駅番号 | ○D18 |
所属事業者 | 四国旅客鉄道(JR四国) |
所属路線 | ■土讃線 |
キロ程 | 23.9 km(多度津起点) |
電報略号 | サタ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
16人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1923年(大正12年)5月21日[1] |
備考 | 無人駅[2] |
讃岐財田駅(さぬきさいだえき)は、香川県三豊市財田町財田上にある四国旅客鉄道(JR四国)土讃線の駅である。駅番号はD18。標高151.6 m[3]。
三豊市財田地区唯一の駅だが、その中心部からは離れた丘陵上にあり、普通列車のみ停車する。地名の読みは「さいた」だが駅名の読みは「さいだ」となっている。
歴史
- 1923年(大正12年)5月21日:開業[1]。
- 1970年(昭和45年)10月1日:小口扱貨物の取り扱いを廃止[1]。
- 1983年(昭和58年)4月1日:業務委託駅となる[4]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物の取り扱いを廃止[1]。
- 1985年(昭和60年)2月1日:無人駅化[2][5]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により四国旅客鉄道が継承[1]。
- 2024年(令和6年)5月8日:老朽化のため木造駅舎を解体[6][7]。
- 2024年(令和6年)7月31日:新しい駅舎の供用を開始[8]。
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旧駅舎(2010年5月)
駅構造
単式・島式混合2面3線の地上駅で一線スルーである。半径604 mの曲線で3.3 ‰の勾配上に位置し[3]、駅舎側1番線が上下本線(琴平駅方制限速度100 km/h、阿波池田駅方制限速度85 km/h)。2番線は下り副本線で上り方向の入線・出発は非対応。3番線が上下副本線。列車同士の行き違いと列車の追い抜きが可能である。ホーム間は構内踏切で移動する。
1984年から無人駅となっている[2]。開業以来となる築101年にもなった木造の駅舎は老朽化もあり、2024年5月に解体された[6][7]。同年7月31日にアルミ屋根の下にベンチを置いた造りの駅舎に建て替えられ、供用を開始した[8]。
駅舎跡の脇に香川県の保存木に指定されているタブの巨木がある[9]。この木の樹齢は700年とも800年ともいわれ[10]、土讃線の建設の際はこの木を避けるように線路が敷設された[11][12]。この木は観光列車・四国まんなか千年ものがたりのヘッドマークのイメージのひとつとして使用された[13]。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | ■土讃線 | 上り | 琴平・多度津・高松方面 | 通常はこのホーム |
下り | 阿波池田・大歩危・高知方面 | |||
2 | 下り | 主に行き違い時 | ||
3 | 下り | 主に通過列車待避時 | ||
上り | 琴平・多度津・高松方面 |
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1番線ホーム(2013年8月)
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2・3番線ホーム(2008年8月)
利用状況
1日平均の乗車人員は下記の通りである[14]。
乗車人員推移 | ||
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年度 | 1日平均人数 | 出典 |
2004年 | 59 | [15] |
2005年 | 51 | |
2006年 | 49 | |
2007年 | 49 | |
2008年 | 47 | |
2009年 | 37 | [16] |
2010年 | 40 | |
2011年 | 33 | |
2012年 | 38 | |
2013年 | 32 | |
2014年 | 30 | [17] |
2015年 | 24 | |
2016年 | 20 | |
2017年 | 15 | |
2018年 | 14 | |
2019年 | 16 | [18] |
駅周辺
- 帰来川
- 国道32号 - 道の駅たからだの里さいた
- 三豊市財田支所
- 三豊市立和光中学校
- 香川用水記念公園
バス路線
- 三豊市コミュニティバス 財田観音寺線
隣の駅
脚注
- ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 II(初版)、JTB、1998年10月1日、664頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c 「10駅の停留所化実施」『交通新聞』交通協力会、1985年2月2日、1面。
- ^ a b 川島 2007, p. 110.
- ^ 日本国有鉄道四国総局総務部情報管理室 編『鉄道要覧』 昭和58年度、日本国有鉄道四国総局、1984年8月1日、49頁。NDLJP:12090522。
- ^ 「「通報」山陽本線嘉川駅ほか25駅の駅員無配置について」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1985年2月1日、2面。
- ^ a b 「財田の木造駅舎 さよなら 築101年 建て替えへ」『読売新聞』(大阪朝刊)、読売新聞社、2024年5月4日、17面。
- ^ a b 「築101年の木造駅舎まもなく取り壊し、ボードに集まる住民らの思い出…「戦死した兄を見送ったエキさようなら」」『読売新聞』読売新聞社、2024年5月4日。2024年5月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月9日閲覧。
- ^ a b 「「讃岐財田駅 簡易駅舎に」」『読売新聞』読売新聞社、2024年8月9日。2024年9月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月29日閲覧。
- ^ "香川の保存木 - 財田駅前のタブノキ". 香川の環境. 香川県. 2015年9月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月25日閲覧。
- ^ "Vol.1 香川県財田・タブノキ". 大きな木プロジェクト. NPO法人瀬戸内オリーブ基金. 2015年11月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月26日閲覧。
- ^ "樹齢800年のタブの木". 三豊市観光協会. 2015年11月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月25日閲覧。
- ^ "讃岐財田駅とタブの木". 社員ブログ. ツバメ工業株式会社. 2012年7月27日. 2015年11月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月25日閲覧。
- ^ 望月崇史 (2017年4月17日). "JR四国・四国まんなか千年ものがたり「しあわせの郷紀行・おとなの遊山箱」(4,500円)~あっという間の3時間!四国のまんなかでオトナ旅!!【ライター望月の駅弁膝栗毛】". ニッポン放送NEWS NLINEコラム. 2020年9月23日閲覧。
- ^ "各種統計". 三豊市. 2021年4月14日閲覧。
- ^ 三豊市政策部政策課 編「第10章 運輸・通信」『みとよの身の丈 三豊市データブック』(PDF) 平成22年版、三豊市政策部政策課、2010年3月、72頁 。2021年4月14日閲覧。
- ^ 三豊市政策部企画財政課 編「第10章 運輸・通信」『みとよの身の丈 三豊市データブック』(PDF) 平成27年版、三豊市政策部企画財政課、2015年3月、69頁 。2021年4月14日閲覧。
- ^ 三豊市政策部地域戦略課 編「第10章 運輸・通信」『みとよの身の丈 三豊市データブック』(PDF) 令和2年版、三豊市政策部地域戦略課、2020年3月、66頁 。2021年4月14日閲覧。
- ^ 「令和2年版 香川県統計年鑑 11.運輸・通信 (XLSX)」香川県。2021年4月14日閲覧。
参考文献
- 川島令三『全国鉄道事情大研究』 四国篇、草思社、2007年8月17日。 ISBN 978-4-7942-1615-1。
関連項目
外部リンク
固有名詞の分類
- 讃岐財田駅のページへのリンク