調査結果の矛盾
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 14:20 UTC 版)
「2002年全ロシア国勢調査」の記事における「調査結果の矛盾」の解説
実測人口は推計値と較べ多かったり少なかったりと大きく矛盾していた。特に極東では15万人近くを見つけることができなかった(しかし一人当たり割合から財政補助額を決定した)。最も『不足』があったのはチュクチ自治管区(-28%)だった。また、主にヨーロッパロシア北部など(特にタンボフ州、トヴェーリ州、クルガン州では登録人口よりも5%以上少なかった)でも数的には目立たないが同様の結果だった。 逆にモスクワでは公式人口850万人が1040万人に上書きされた。また、チェチェン共和国では推計60万人が実際は110万人で77%も上回っており、これについては虚偽申告が疑われる。 実測人口と推計人口の違い(計測された参加者の数に基づいて連邦の地方助成金の交付額を決める)は正確性に疑問を呈する。特に大きな『不足』のあった地域では最大の減少があったのは経済的に最も発展している中心地であり、一方で最低限の生活環境の小都市では実際の人口は変わらなかった。このことから国勢調査の虚偽申告は地方交付金を減らされたくないためにされたという仮説が導き出せる。いくつかの報告によれば、死亡者が結果の歪曲に使われたという。バシコルトスタン共和国当局は民族構成データの変造を試みていた。 2006年に連邦国家統計局は実測人口と推計人口のずれに基づいて州ごとの歴史的人口推移データを補正した。補正前のデータは保存されており、例えばプロジェクト«Мой город»のサイトなどで参照できる。
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