誕生と毛色について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 03:38 UTC 版)
母シラユキヒメは血統に白毛馬を含んではおらず、突然変異によって誕生したサンデーサイレンス産駒の白毛馬である。シラユキヒメの白毛は、ウマの色素細胞の分化・増殖を促しそれを体表に誘導する機能に関わるKIT遺伝子に変異があり、その機能が働かないために発現したものである。ブチコはその9番仔として2012年4月27日に北海道安平町のノーザンファームにて誕生し、母同様の白毛地に、父キングカメハメハの毛色でもある鹿毛の駁(ぶち)が胴体の大部分に細かく散っているという、サラブレッドとしては珍しい毛色を有していた。脚はほぼ白毛、耳は鹿毛、鬣(たてがみ)は白毛と鹿毛のまじり毛である(右上画像参照)。白毛については母シラユキヒメからの遺伝であり、駁については偶然部分的にのみKIT遺伝子が機能し、色素細胞が表皮に到達したことで生じたものと考えられている。この外見から、後年メディアからは「ダルメシアンのよう」とも形容された。 なお、シラユキヒメは2017年の繁殖馬登録抹消までに12頭の仔を出産し、うち本馬を含め10頭が白毛である。半兄に白毛馬初の中央競馬での勝利を挙げたホワイトベッセル、半姉に2008年の関東オークスで白毛馬初の重賞制覇を果たしたユキチャンがいる(どちらも父クロフネ)。全姉のマーブルケーキ(2011年生)はブチコ同様に白毛に細かい駁が散った毛色を持つが、こちらはやや薄い色の栗毛駁である。
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