許浚(きょ しゅん、ホ・ジュン):チョン・グァンリョル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 14:43 UTC 版)
「ホジュン 宮廷医官への道」の記事における「許浚(きょ しゅん、ホ・ジュン):チョン・グァンリョル」の解説
主人公。武官で地方長官であるホ・リュンと孫氏の間に庶子として龍川(ヨンチョン)に生まれる。学問や武芸を修めてきたが母親が賎民のために官職に就けず、密貿易などの自堕落な生活を送っていた。ある日、冤罪で父親を失い追われていた両班(ヤンバン 貴族)の娘イ・ダヒと出会い徐々に変わっていくが密貿易が発覚し逮捕され、父の手によって母とともに慶尚道の山陰(サヌム)という村に逃れる。やがて、医師ユ・ウィテとの出会いによって医術を学び、医員(医師)として病人を憐れむ真の心医を目指し、その後科挙を受け内医院(ネイウォン 宮中の医局)史上最高の成績で首席合格し宮廷医官となる。宮廷医官となってからも、皆が嫌う恵民署(ヘーミンソ)勤務を志願し、出世とは無縁の生活を送る。やがて恭嬪(臨海君・光海君の母)やその弟を見事治療するに至り、宣祖の信頼を得て参奉(チャンポン 従九品相当)から直長(チクチャン 従七品相当)へと抜擢される。その後も波は有ったが宣祖の信任を得て、内医正(ネイジョン 正三品堂下相当)のドジを差し置いて、僉正(チョムジョン 従四品相当)から正三品堂上官の御医(オイ、王の主治医)と春秋館編修官(チュンチュグァン ピョンスグァン 正三品堂下から四品相当)に任じられ、念願の両班となる。この頃から、宣祖の後継者争いに否応無く巻き込まれることになり心を痛める。更に正一品・輔国崇禄大夫(ボグクスンロクテブ)に任じられる。宣祖の崩御に伴い罰せられ流刑となる。流刑になっても貧民を診療し、御医の頃から取りかかっていた医書の執筆に取り掛かり完成させる。光海君の恩赦により山陰に戻り、オグン、ホンチュン、コクセらとユ医院のあった場所で晩年まで貧民の診療を続けた。疫病の流行で、患者を治療するなか自らも感染してしまう。漢陽(ハニャン 現在のソウル)の内医院からかつての同僚たちが応援に駆けつけるが、患者の治療の最中に鍼を持ったまま息絶える。死後、陽平君を追号される。
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