言語集団調査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/28 10:21 UTC 版)
言語集団調査(2011年) ドイツ語 69.41% イタリア語 26.06% ラディン語 4.53% 2011年の国勢調査に際して、イタリア国立統計研究所(Istituto nazionale di statistica, ISTAT)は、ボルツァーノ自治県統計研究所(Istituto provinciale di statistica, ASTAT)と協力し、住民が3つの「言語集団」(伊: gruppi linguistici / 独: Sprachgruppen)のいずれに属するかについての調査を行った。これは、自治州憲章に定められた3言語(ドイツ語・イタリア語・ラディン語)の保障を実現するために状況を確認し、また公的資源・公的雇用を言語/民族比によって配分する際の参考にするためのもので、2011年10月9日時点で県内に居住するイタリア市民を対象に行われた。 調査に対する回答は匿名で行われ、回答用紙は密封された封筒で提出される。いずれかの言語集団への「帰属表明」(Dichiarazioni di appartenenza / Sprachgruppenzugehörigkeitserklärungen)のほか、「帰属」するという自己認識をしていない住民はいずれかの言語集団への「集約表明」(Dichiarazioni di aggregazione / Sprachgruppenzuordnungserklärungen)を行うことができる。「帰属」と「集約」は法的に差異がないものとされており、統計上は最終的に合算される。14歳未満の子供は親権者がその「言語集団」を別種の封筒で回答するが、たとえば共同親権下にあって両親の「言語集団」が異なるというような場合には白紙で出すことも可能である。 調査では45万8641件の封筒が回収された。国勢調査による県人口50万5067人よりも約5万人(人口の約10%)少ないが、国勢調査の対象になっている外国人が言語集団調査には含まれていないことや、調査時点で不在の住民がいること、また特定の言語集団に属すると表明することを望まない住民がいることによると考えられている。白紙や無効回答、何も封入せずに提出された封筒(無回答)を除き、45万3272件が有意な回答とみなされた。内訳は、いずれかの言語集団への「帰属」を表明した回答44万5647件、「集約」を表明した回答7625件である。調査結果は、県単位では以下の実数と内訳が公表されており、コムーネ単位ではパーセンテージが公表される。 言語集団「帰属」「集約」合計回答数比率回答数※回答数比率ドイツ語310,360 69.64% 4,244 (1.35%) 314,604 69.41% イタリア語115,161 25.84% 2,959 (2.51%) 118,120 26.06% ラディン語20,126 4.52% 422 (2.05%) 20,548 4.53% 合計445,647 100.00% 7,625 (1.68%) 453,272 100.00% ※「帰属」と「集約」を合算した回答のうち、「集約」を表明した者の割合。
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