解釈上の相違点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 09:08 UTC 版)
世界遺産では登録対象は不動産構造物に限られる。しかし、イタリアのレオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院や韓国の八萬大蔵経の納められた伽耶山海印寺のように美術工芸品があることで評価されている例、インドの山岳鉄道のような動態保存されている鉄道車両そのものが登録されている例、イギリスのキュー王立植物園のように植物があってこそ価値を伴う例などもある。日本でも古都奈良の文化財の構成資産である東大寺の大仏は仏像ながら大仏殿の一部と見做されており、性質によっては不動産に準じた扱いをうけることもある(『最後の晩餐』は壁画であり、東大寺大仏は質量的に移動は実際には困難である)。 同様に固定されているオブジェのような大型立体美術品(例:太陽の塔)も芸術作品と構造物の両性を有しているが、移築可能であれば可動文化財ともいえる。
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