解消されない差別
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 21:08 UTC 版)
「アフリカ系アメリカ人公民権運動」の記事における「解消されない差別」の解説
1948年7月28日には、民主党員で人種差別主義者団体のクー・クラックス・クランへの加入歴もあるハリー・S・トルーマン大統領によってようやく軍隊内での人種「隔離」を禁止する大統領令が発令され、軍内部の人種差別が撤廃された。また、トルーマンは、アフリカ系アメリカ人を連邦職員に任命した。 さらにトルーマンは議会で様々な公民権計画を提唱したが、これらは、南部の民主党議員、及び共和党議員によって次々と却下されてしまった他、同時期に朝鮮戦争が勃発し、トルーマンは冷戦下で外交政策に没頭せざるを得なくなった為、公民権運動は最盛期ほど活発化することはなかった。なおアフリカ系アメリカ人兵士の多くが朝鮮戦争にも参戦し、朝鮮半島で戦ったほか前線基地のある日本にも多数が駐留している。 こうした大統領の公民権運動の支持によって、わずかだが人種差別は以前より解消されたものの社会ではまだ依然として差別が残っており、公民権運動が本格的に動き出すのは1950年代半ばまで待たなければならなかった。
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