視覚の対象としての「色」(十二処、十八界の一要素)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/07 08:52 UTC 版)
「色 (仏教)」の記事における「視覚の対象としての「色」(十二処、十八界の一要素)」の解説
視覚(眼、眼識)の対象のこと。この色 のほか、声(聴覚)・香(嗅覚)・味(味覚)・触(触覚)・法(心によって考察される存在全般)を合わせて六境とし、それぞれを知覚する器官である眼・耳・鼻・舌・身・意の六根と合わせて十二処と呼ぶ。また、六根・六境の諸要素が複合的に作用し合って現象が成り立つ場としての眼識界・耳識界・鼻識界・舌識界・身識界・意識界の六識と合わせて十八界と呼ぶ。 五蘊・十二処・十八界のそれぞれは、世界の構成要素の軸としてのカテゴリー(範疇)の区分の方法である(五蘊、十二処、十八界を合わせて三科と呼ぶ)。五蘊の「色」は、十二処・十八界の「眼、耳、鼻、舌、身、色、声、香、味、触」に対応する。 『般若心経』においては、「無色声香味触法(色・声・香・味・触・法は無である)」等の箇所に用いられている。 また、顕色(けんじき。「いろ」の意)と形色(ぎょうしき。「かたち」の意)の2種に分たれ、さらに以下の20種に分たれる。 顕色形色1 青 ◯ 2 黄 ◯ 3 赤 ◯ 4 白 ◯ 5 長 ◯ 6 短 ◯ 7 方 ◯ 8 円 ◯ 9 高(凸形) ◯ 10 下(凹形) ◯ 11 正(規則的な形) ◯ 12 不正(不規則な形) ◯ 13 雲 ◯ ◯ 14 煙 ◯ ◯ 15 塵 ◯ ◯ 16 霧 ◯ ◯ 17 影 ◯ ◯ 18 光 ◯ ◯ 19 明 ◯ ◯ 20 闇 ◯ ◯
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