視覚における機能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/08/26 07:38 UTC 版)
LGNの機能はよく分かっていない。網膜は中心周辺拮抗処理により空間的無相関化(spatial decorrelation)を行うのに対して、LGNは時間的無相関化を行うと考えられることがある。こうした時空間無相関化により、より効率的なコーディングが可能になる。しかし、それ以上の処理が行われていることは確実だと考えられている。 視床の他の領域、特に他の中継核(relay nuclei)と同じように、LGNは視覚系が注意の焦点を特定の重要な情報に向けるのに役立つとされる。このことは、体の少し左側で音が聞こえたとすると、聴覚系が視覚系に対して、視覚的注意を空間のその領域に向けるよう、LGNを通じて"伝える"というものである。 LGNでは受容野がより精細化される場所でもある。 近年のヒトfMRI研究によると、空間的注意とサッカード眼球運動の双方がLGNの活動を修飾するとされる。
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