西欧の韻律
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 18:34 UTC 版)
西欧の韻律は、詳細は言語によって異なるが、多くは古代ギリシャ・ラテンの韻律を手本として作られている。 ギリシャ・ラテンの韻文では、長音節・短音節(重音節・軽音節ともいう)を区別する。長音節とは、長母音を含むものだけでなく、二重母音や、末尾に1つ以上の子音を持つものも含み、2モーラとして扱われる(つまり日本語の長母音・撥音・促音を含む音節に当たる)。 英語やドイツ語などでは、長音節の代わりにアクセントまたは強勢を伴う音節を用いる。 これら2種の音節からなる基本配列パターン(2~4音節)を詩脚(または韻脚、英語:foot)といい、詩脚が基本単位となって詩行を作る。韻律は、特徴的な詩脚と、詩行に含まれる詩脚の数によって命名されている。詩行の末尾には詩の形式に応じて脚韻が置かれる。詩脚は、音楽でいえば小節に当たるが、語源的には行進の「一歩」を意味している。 例えば、「長短」または「弱強」の2音節からなる詩脚を長短格または弱強格(iamb)と呼び、これを中心とする詩脚が5回反復された韻文形式を弱強五歩格(iambic pentameter)という。
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