韻文形式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 14:07 UTC 版)
「エヴゲーニイ・オネーギン」の記事における「韻文形式」の解説
原著は韻文であり、四脚弱強格(четрёхстопный ямб) で書かれている。また14行でひとかたまりの脚韻パターンを持つ。 14行の1行目と3行目は韻を踏むようになっている。この韻を踏んだ行を a とする。また、2行目と4行目は a とは別パターンの脚韻を持つ。仮に b とする。 すると14行は abab/ccdd/effe/gg の形式を取っている。本作はこの14行がまとまって章を作っている。 ウラジーミル・ナボコフによると、一連のうち初めと終わりの abab と gg のところで詩的な魅力が発揮され、真ん中の ccdd/effe の部分で物語が進行する。この形式をオネーギン・スタンザという。 日本語訳では当然、この韻文の訳が困難である。池田健太郎訳は散文訳である。小澤政雄訳は7音節と5音節の組み合わせを元に、一行の詩句の音節数を14または12音節になるようにしている。
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