西欧への影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 09:26 UTC 版)
ヘルメス選集は、中世の西ヨーロッパでは知られていなかったが、ルネサンス期の1460年にコジモ・デ・メディチが東ローマ帝国から写本を入手し、人文主義者マルシリオ・フィチーノがギリシャ語からラテン語に翻訳した(Corpus Hermeticum)。ヘルメス主義と総称されるヘルメス文書の思想はキリスト教以前の知とみなされ、キリスト教の立場から合理的に解釈する者もいたが、魔術思想の書とも考えられた。 ヘルメス主義は、地動説を唱えたコペルニクス、神学者で生理学者のセルベトゥス(三位一体説を否定し、異端とされた)、天文学者のケプラー、磁気による引力論を唱えたギルバート、微積分を編み出したライプニッツ、科学者ニュートン等にも広く影響を及ぼしたと言われる。
※この「西欧への影響」の解説は、「ヘルメス文書」の解説の一部です。
「西欧への影響」を含む「ヘルメス文書」の記事については、「ヘルメス文書」の概要を参照ください。
- 西欧への影響のページへのリンク