製品開発の経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/19 23:37 UTC 版)
MGCでは数々のモデルガンに対する規制を経験している事から、「弾が出るトイガン」に抵抗感が非常に強かった。エアソフトガンでさえもタブーと考え、自社の機関誌にもその主張を掲載し糾弾していたほどである。しかし弾を飛ばすことが目的である銃の本質にはユーザーの潜在的ニーズがあると考え、弾を飛ばさずに的に当てる感覚を得るデバイスについて長らく研究していたという。既にビームライフル競技やゲームセンター用の射撃ゲームにおいて光線による射撃装置が存在していた事からモデルガンへの応用を試行錯誤していた。しかしストロボのような発光量を得るためには火薬の増量や発光性のある粉末(マグネシウム等)を使用することになり危険性を伴うということで却下された。そこで玩具煙火(キャップ火薬)を発火させた際に発生する微弱な赤外線に注目し、RAY-Xプロジェクトとして研究開発が進められた。 初の製品版となったMGC社内の開発コードはRAY-X203と呼ばれ、モデルガンチャレンジャー誌では202以前のコードを持つ試作品が紹介されていることから市販に至るまで複数の試作があった事が分かる。 実際のところ製品化されたターゲット型デバイスはこの203のみである。
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