荻町集落
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 16:55 UTC 版)
「白川郷・五箇山の合掌造り集落」の記事における「荻町集落」の解説
荻町集落(おぎまちしゅうらく、Ogimachi Village1・2)は、白川村の一部で、南北方向に約1,500メートル、東西方向には最も広いところで350メートルの広がりを持っている集落である。状態の良い合掌造り住宅59棟が残るが、明善寺庫裏の様式も合掌造りに分類されるため、これを含む場合は60棟となる。世界遺産の登録面積は45.6ヘクタールで、世界遺産登録面積の約3分の2を占める。 この集落の合掌造り家屋は、おおむね江戸時代末期から明治時代末期に建てられた。ほかに合掌造りを改築した住居や、合掌造りでない住居群もあるが、いずれも明治時代初期から20世紀中頃までに建造されたもので、十分に伝統的な集落の景観に調和しているとされる。すでに述べたように、荻町の合掌造り集落は妻を南北に向けて整然と並んでいる点に特色があり、家ごとの塀がないことと相まって、それが独特の景観を形成している。集落の北側には、高台の城山城址の展望台があり、荻町集落全体を見渡すことができる。集落の南にある白川八幡神社では10月中旬にどぶろく祭りが開催されている。神社からは、東にある埋蔵金伝説をもつ帰雲山へ林道が伸びていて、日本三百名山の猿ヶ馬場山への登山道入口となっている。 なお、世界遺産の3集落のうち、最も規模が大きく、また交通の便が良くなっているため、後述のように観光地化によって大きな影響を受けている集落でもある。
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