英国海軍でのキャリア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 02:27 UTC 版)
「ジェームズ・クック」の記事における「英国海軍でのキャリア」の解説
ジェームズ・クックの探検によるニューファンドランド島地図、1775年 現代の測量技術によって描かれたニューファンドランド島 七年戦争(1756年~1763年)において、クックは航海長として、英国軍艦Solebay号のロバート・クレイグ艦長の下で1759年のケベック包囲戦に加わった。既に測量及び海図作成の技量を認められていたクックは、セントローレンス川河口の測量と海図作成を任され、包囲戦の趨勢を決したウルフ将軍の奇襲上陸作戦の成功に大いに寄与した。 1760年代のクックは、ニューファンドランド島の入り組んだ海岸の測量に取り組んだ。夏季でも常に海霧に覆われ、強風が吹き、冬は極寒となるニューファンドランド島海域において、帆船で測量を行うのは至難かつ危険な仕事であった。クックは、1763年と1764年に北西部、1765年と1766年にブリン半島とレイ岬の間の南岸、1767年に西岸を測量した。クックの5年にわたる測量によって、ニューファンドランド島海域の正確な海図が初めて作成された。 ニューファンドランド島海域測量の奮闘を終えた時、クックは記した。 「これまでの誰よりも遠くへ、それどころか、人間が行ける果てまで私は行きたい」 七年戦争でのセントローレンス川河口海域測量、1760年代のニューファンドランド島海域測量での功績により、クックは英国海軍本部と英国王立協会の注目を受けることとなった。
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