色空間による影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 02:24 UTC 版)
「カラーグラデーション」の記事における「色空間による影響」の解説
グラデーションの見た目は、グラデーションの元となる色自体の特性によってだけでなく、計算が実行される色空間によっても左右される。この問題が重大視されるのは、次の2つの理由のためである。 色空間へのガンマ補正。一般的なガンマ値である「γ = 2.2」の場合を想定すると、ガンマ補正がかかった色空間(ガンマ色空間)では数値が線形に増加する色空間(リニア色空間)よりも暗くブレンドされるということはすぐにわかる。というのも、2つの数値の二乗の合計が、2つの数値の合計の二乗を超えることはありえないからである。この効果は、赤と緑などの補色をブレンドすることで最も顕著になり、グラデーションの中間の色は期待通りの黄色ではなく、暗い色になる。このページで取り上げている「放射状グラデーション」および「扇形グラデーション」の画像は、この不具合を明確に示している。 人間の知覚特性との兼ね合い。本来なら2つの色が「滑らか」にグラデーションするはずなのに、グラデーションの途中の混色が汚い部分が目立ってしまう、と言うような事態は、グラデーションを使った情報可視化の分野においては好ましくない。というのも、人間の視覚がこのような目立った部分を強調して脳に伝えるため、情報の解釈に偏りや混乱を引き起こすからである。
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