船舶用機関
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 22:42 UTC 版)
「ヘンリー・モーズリー (技術者)」の記事における「船舶用機関」の解説
ウェストミンスター通りに移ったモーズリーの工房は、船舶用の蒸気機関を専門的に手掛けるようになった。モーズリーが船舶に対して使用したエンジンのタイプはサイド・レバー構造のものであり、機関のレバーがシリンダーの横に並んで搭載されていた。この形式の機関は高さを抑えることができ、蒸気船の狭い機関室に適していた。1815年にモーズリーは最初の船舶用蒸気機関を製造した。この17馬力の機関は、テムズ川の蒸気船「リッチモンド」に使用された。1823年には、イギリス海軍最初の蒸気船「ライトニング」用の機関を供給した。1829年には、400馬力の当時世界最大の船舶用機関を作り、イギリス軍艦「ディー」に搭載した。モーズリーが死んで息子の代となった後の1838年には、客船「グレート・ウェスタン」用の750馬力の蒸気機関を製造し、同船の大西洋横断を成功させた。なお、同船はイザムバード・キングダム・ブルネル(モーズリーとしばしば取引をしていたマーク・イザムバード・ブルネルの息子)が設計した船である。
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