船井オープンワールド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 10:31 UTC 版)
「船井総合研究所」の記事における「船井オープンワールド」の解説
創業者の船井幸雄は疑似科学やオカルトに大きな関心を持ち、気や波動、潜在意識といった言葉を使い、そうした世界について熱心に語った。彼の元には、オカルトや精神世界で活動する人間が集まってネットワークを形成し、船井総合研究所は1994年に、船井幸雄のオカルト・精神世界人脈を結集し、船井幸雄が紹介したい、勧めたい物や人を集めた精神世界の万博のようなイベント「船井オープンワールド(フナイ・オープン・ワールド、フナイオープンワールド)」を主催した。(「フナイオープンワールド」「フナイ」「オープンワールド」は、船井総合研究所が称呼・文字の商標を持っている。)同イベントでは、新しい経営ノウハウのレクチャーも行われた。始まったのは、奇跡を起こすというサイババ・ブームや予言ができるという「アガスティアの葉」ブームと同時期に当たる。船井幸雄のコンセプトやアイデアは、彼の著作や「船井オープンワールド」等のイベントを通して、多様かつ広範な社会のグループに広まった。 「船井オープンワールド」は、2003年に船井幸雄が船井総合研究所を退き、船井幸雄により「船井幸雄オープンワールド」として開催されるようになるまで、船井総合研究所の主催で毎年開催され、後のスピリチュアル・ブームの先駆けとなった。宗教学者の櫻井義秀は「船井オープンワールド」について、「船井(幸雄)のいいもの、ほんものを世に出したいという意図はどうであれ、実際に出店している事業者には法律で認められていない医業類似行為(波動療法、いやしの地等)やマルチ商法的ビジネス従事者が少なくない。斉藤貴男の『カルト資本主義』扱いが相当ではないかと考える。」と評している。
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