航空路管制とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 産業 > 製造業 > 管制 > 航空路管制の意味・解説 

航空路管制

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/11 13:42 UTC 版)

航空路管制(こうくうろかんせい)は、計器飛行方式 (IFR) で主に航空路を飛行中の航空機に対する航空交通管制である[1]。形態は国によって異なるため、この項目では主として日本の航空路管制について説明する。

概要

航空路管制業務は航空交通管制部 (ACC) の管制区管制所により行われる。日本管轄する福岡飛行情報区 (FIR)[2] における航空路管制機関は4つの航空交通管制部航空交通管理センター (ATMC) である。

このうち、航空交通管理センター (ATMC) は太平洋上空の洋上管制区を管轄している。それぞれの航空交通管制部は管轄空域をさらに細分化したエリア(「セクター」とも)ごとに業務を行っている。最もセクター数が多い東京航空交通管制部の場合は、23のセクターに分けて業務を行っている。

追跡体制の強化

2005年2006年にそれぞれ打ち上げられた運輸多目的衛星 (MTSAT) であるひまわり6号ひまわり7号を用いて、洋上やVHF通信のブラインドエリアを飛行している航空機との間で、各種データ通信を行えるようになった[3]。そのため、レーダーでの追跡ができない洋上において、運航本数を増やせるようになった。

MTSATを利用することで、飛行経路間隔(左右間隔)や航空路毎の管制縦間隔(前後間隔)の短縮が見込まれる。また、短縮垂直間隔 (RVSM) によって垂直管制間隔(上下間隔)を狭く、航法精度要件 (RNP) を満たす航空機の場合であれば、広域航法 (RNAV)[4] により航空路の保護空域の縮小により並行経路間隔を狭くして運航本数を増やせる[5]

注釈・出典

  1. ^ 000164767.pdf” (PDF). 国土交通省. 2014年9月1日閲覧。
  2. ^ 情報区(FIR)及び管制部管轄空域”. 国土交通省. 2014年9月1日閲覧。
  3. ^ MTSATの機能”. 国土交通省. 2014年9月1日閲覧。
  4. ^ drvsm.pdf” (PDF). 日本航空機操縦士協会. 2010年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年9月1日閲覧。
  5. ^ 現在では、正確にはRNPとRNAVは異なる概念として区別されている。

関連項目

外部リンク


航空路管制

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 05:42 UTC 版)

航空交通管制」の記事における「航空路管制」の解説

詳細は「航空路管制」を参照 航空機飛行場離陸して航空路合流すると、出域管制から航空路管制に管制移管される。目的地飛行場への着陸進入体制に入る(アプローチへの管制移管)まで、飛行中は航空路管制の管轄になる。航空路管制(エンルート)のことをセンターとも呼ぶ。 センター管制官アメリカなどの場合エアルート交通管制センター (ARTCC)、日本など場合エリア管制センター (ACC) と呼ばれる機関業務行っている。各センターは何千平マイルといった膨大な空域航行中航空機動向レーダー用いて監視している。

※この「航空路管制」の解説は、「航空交通管制」の解説の一部です。
「航空路管制」を含む「航空交通管制」の記事については、「航空交通管制」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「航空路管制」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



航空路管制と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「航空路管制」の関連用語

航空路管制のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



航空路管制のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの航空路管制 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの航空交通管制 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS